◎「通貨ペア」ってなんですか?
●実は、こういうこと
FX取引において「通貨ペア」とは、2つの異なる通貨の組み合わせで表されるもので、ある通貨を買い、同時に他の通貨を売る取引を行います
(⇒「FX取引」とは、異なる2つの通貨を売り買いして利益を得る取引のこと)
通貨ペアは通常、3文字のISOコードで表され、最初の通貨が基軸通貨(ベース通貨)、2つ目の通貨が相手通貨(クォート通貨)となります
(⇒「ISOコード(イソコード)」とは、国際標準化機構(ISO)が定めた標準符号のこと)
(⇒「基軸通貨」とは、国際通貨制度において基軸となる通貨で、現在は米ドルを指す)
(⇒「相手通貨」とは、通貨ペア(取引の際に交換する通貨の組み合わせ)におけるもう一方の通貨のこと)
例えば、USD/JPYという通貨ペアでは、USDが基軸通貨、JPYが相手通貨です
この場合、1USDが何JPYに相当するかを示します
●主要通貨ペア(メジャーペア)
(⇒「主要通貨ペア(メジャーペア)」とは、取引高が最大クラスの通貨ペアのことで、その全てが米ドルと他の主要世界通貨との組み合わせです)
以下は、最も取引量の多い主要な通貨ペアです
↓
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- USD/JPY(米ドル/日本円)
- GBP/USD(英ポンド/米ドル)
- USD/CHF(米ドル/スイスフラン)
- AUD/USD(オーストラリアドル/米ドル)
- USD/CAD(米ドル/カナダドル)
●クロス通貨ペア(クロスエン)
(⇒「クロス通貨」とは、米ドルを介さない通貨ペアのことで、その中で円が含まれる通貨をクロス円というが、ただし「米ドル/円」は米ドルと取引されるので「ドルストレート」と呼ばれる)
主要な通貨ペアに対して、米ドルを含まない通貨ペアのことをクロス通貨ペアと呼びます
以下はその例です
↓
- EUR/JPY(ユーロ/日本円)
- GBP/JPY(英ポンド/日本円)
- AUD/JPY(オーストラリアドル/日本円)
●エキゾチックペア
(⇒「エキゾチックペア」とは、主要通貨と新興国または小規模経済の通貨の組み合わせです)
取引量が少ない、流動性が低い通貨ペアです
以下はその例です
↓
- USD/TRY(米ドル/トルコリラ)
- EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ)
- USD/ZAR(米ドル/南アフリカランド)
●通貨ペアの取引にはそれぞれの国の経済状況、金利、政治的な要因が影響するため、取引を行う際にはこれらの情報を把握することが重要です
◎「通貨ペア」のメリット
●FX取引において、通貨ペアを選んで取引することにはいくつかのメリットがあります
(⇒「FX取引」とは、異なる2つの通貨を売り買いして利益を得る取引のこと)
以下に、主なメリットを挙げます
↓
①多様な取引機会
・[多様な選択肢]
多くの通貨ペアが取引可能であり、それぞれが異なる経済要因や市場の影響を受けます
これにより、多様な取引機会を見つけることができます
・[取引の多様化]
通貨ペアを使って、異なる地域の経済動向に基づく取引戦略を立てることができます
これにより、リスクを分散しながら利益を狙うことができます
②24時間取引
・[市場の開放時間]
FX市場は24時間取引が可能です
主要な通貨ペアは、ニューヨーク、ロンドン、東京、シドニーの市場が開いている間、ほぼ絶え間なく取引されます
・[柔軟な取引時間]
これにより、日中の取引に加えて、夜間や早朝にも取引することができ、ライフスタイルに合わせて取引時間を選ぶことができます
③高い流動性
・[主要通貨ペアの高い取引量]
(⇒「主要通貨ペア(メジャーペア)」とは、取引高が最大クラスの通貨ペアのことで、その全てが米ドルと他の主要世界通貨との組み合わせです)
EUR/USDやUSD/JPYなどの主要通貨ペアは、非常に流動性が高く、大量の取引が迅速かつスムーズに行われます
・[取引のスピード]
高い流動性により、スプレッド(売買の差)が狭くなり、取引コストが低く抑えられます
(⇒「スプレッド」とは、通貨の売値と買値の差額のことで実質的な取引コストになる)
④レバレッジの利用
(⇒「レバレッジ」とは、証拠金として預けた資金の何倍もの金額の取引ができる仕組みのこと)
(⇒「証拠金」とは、取引を行うために口座にあらかじめ預け入れる資金のことです)
・[証拠金取引]
通貨ペア取引は通常、証拠金を使って行われ、レバレッジをかけることができます
(⇒「証拠金」とは、取引を行うために口座にあらかじめ預け入れる資金のことです)
これにより、少ない資金で大きなポジションを持つことができます
(⇒「ポジション」とは、外国為替(FX)において、新規で注文を出して約定した後にまだ決済されていない建玉のこと)
(⇒「約定」とは、売り手と買い手の条件が一致して売り買いが成立すること)
(⇒「建玉(たてぎょく)」とは、新規注文が約定して保有している未決済の通貨のことでポジションとも呼ばれます)
・[資金効率の向上]
レバレッジを適切に使うことで、資金効率を高め、高いリターンを狙うことが可能です
(⇒「レバレッジ」とは、証拠金として預けた資金の何倍もの金額の取引ができる仕組みのこと)
⑤多様な戦略
・[異なる取引戦略の実行]
通貨ペアごとに異なる特性があり、スキャルピングやデイトレード、スウィングトレードなど、様々な取引戦略を実行することができます
(⇒「スキャルピング」とは、数秒から数分という短い時間で売り買いを繰り返し、小さな利益を積み重ねる取引手法のこと)
(⇒「デイトレード」とは、その日のうちに保有している通貨ペアのポジションを決済する取引手法のこと)
(⇒「スイングトレード」とは、数日~数週間の短期間でポジションを保有して相場の大きな値動きから利益を狙う取引スタイルです)
・[相関関係の利用]
通貨ペア間の相関関係を利用して、ヘッジやリスク分散のための戦略を立てることができます
(⇒「ヘッジ」とは、為替取引を利用して、円高や円安などの為替変動による損失を回避(ヘッジ)すること)
⑥情報の入手のしやすさ
・[経済指標やニュース]
主要な通貨ペアに関する経済指標やニュースは豊富で、情報収集が容易です
これにより、分析と予測がしやすくなります
・[分析ツールの充実]
多くのブローカーやプラットフォームが提供する分析ツールやリサーチ資料を利用することで、取引の判断材料を得やすくなります
(⇒「ブローカー」とは、通貨の売り買いを仲介する会社や人のことを指す)
(⇒「プラットフォーム」とは、外国為替(FX)の売り買いを行うためのデジタルソフトウェアソリューションで、これはリアルタイムでの為替市場へのアクセスや分析機能を提供してトレーダーが情報に基づいた取引を可能にします)
(⇒「トレーダー」とは、外国為替市場で通貨の売買を行い、利益を得る人のことを指します)
●これらのメリットを最大限に活かすためには、市場の動向を常に把握し、適切なリスク管理を行うことが重要です
◎まとめ
「通貨ペア」とは、2つの異なる通貨の組み合わせで表されるもので、ある通貨を買い、同時に他の通貨を売る取引を行うよ。通常、3文字のISOコードで表され、最初の通貨が基軸通貨(ベース通貨)、2つ目の通貨が相手通貨(クォート通貨)となるのね。リスクを分散しながら利益を狙うことができるよ